7/3 「LOVE」使われすぎ問題

友達が「LOVE」というTシャツを着ている。
「LOVE」はよくTシャツや帽子に書かれているが、
「愛」と書かれたTシャツはあまり見ない。
浅草とか秋葉原とか、その辺でしかみない。
「愛」に限らず「笑顔」も「夢」もTシャツにはならない。
日本語は外からきた言葉をそのままカタカナにして
受け入れられるので、
どんな外来語でもキャッチーなTシャツにできるが、
英語圏に住む人は、そうはいかない。

「個性」でも「オンリーワン」でも
「こだわり」でも「神」でも何でもいいが、
みんなが使いはじめると、言葉に手垢がつく。
手垢がついた言葉を使うと、聞いた人は、
「あぁ、あれね」と、いわゆる巷で言われているアレ
を想像するので、伝えたいことが伝わらなくなる。

例えばアメリカでは、I「LOVE」youと
思いを寄せる人にいう時、躊躇することはないのだろうか。
Tシャツに帽子に看板にチョコレートに書かれた、
巷に溢れ手垢がつきまくった「LOVE」と
目の前の相手に伝えたい「LOVE」は違うんだ!と
思わないのだろうか。
英語圏の人はいちいち立ち止まらないのだろうか。
それとも村上春樹みたいに、
「(私のこと)どれくらい好き?」に対して
「春の熊くらい好きだよ」
みたいな、LOVEに代わる愛の表現が豊富にあるんだろうか。