7/7 どんな子に育ってほしいですか

「どんな子に育ってほしいですか?」という母親への
アンケートで、ぶっちぎりの1位だったのが
「思いやりのある子」だった。
「友達を大切にする子」というのも3位にあった。

僕はこの結果に正直、驚いた。
いい答えすぎるからだ。
これは街なかで「政治家の汚職についてどう思いますか?」
と聞かれた時の反射「けしからん!」くらい早い反応で、
答えているのだろうか。
ママ達の間では、これが模範解答なのだろうか。

それともそれは僕の目が濁っているだけで、
母親達は本心からそう思うのだろうか。
もちろん僕も、すべての子どもが思いやりのある子に
育ってほしいと思うし、
子どもが他の子におもちゃを貸してあげたり、
滑り台の順番を譲ってあげたりしたら、
「やっぱり、思いやりがあるっていいね」と目を細める
母親の気持ちもわかる。

ただ、この質問に「思いやりのある子」と答える母親は
「どんな男性が好きですか?」の質問に
「優しい人」と答える気がするのだ。
誰だって自分に優しくしてくれる人は好きだ。
でも本当に、万人に優しい男を女は好きにはならない。
少なくとも、質問にそう答える女は、まず好きにならない。
その影を「思いやりのある子」という答えにも感じるのだ。
雑誌の記事だからどういう質問の仕方かわからないが、
せめて質問に、しばし考えてからの答えであることを願う。

「どんな子に育ってほしいですか?」
(しばし沈黙。10秒、20秒、30秒。)
「やっぱり、なんだかんだ、思いやりの子に育ってほしいです」
これなら、未来に希望が持てる。
その「思いやりのある子」なら、僕も等しく、賛成する。