7/8 SUNづけ

カフェに入ろうとしたのに、入れなかった。
「モデルさんが中で撮影してるんだって」
同じようにカフェに入れずに、中から出てきた二人組の女性の会話が教えてくれた。
「”モデルさん”が中で撮影」ねぇ・・・。
モデルは、「さん」付けで呼ばれることが多い。
なぜか、俳優よりも芸人よりも。モデルは「さん」付けで呼ばれる。
呼ばれる頻度では、俳優さん<芸人さん<モデルさん、の順番だろうか。
また、俳優、芸人、モデルは「さん」付けで呼ばれることが多いが、
棋士、アナウンサー、ボクサー、などは「さん」を付けて呼ばれない。
「アナウンサーさん」「ボクサーさん」とは言わない。
なぜだろう。

「敬称」は大体が、羨望と軽蔑、敬いと蔑みのサラダボウルだ。
呼称としての「先生」みたいなもので、
「作家先生」とか「代議士先生」とか、
持ち上げて落とすための呼び名みたいなところがある。

茶道には、表千家と裏千家という二大グループがある。
「表」が本家、「裏」が分家であり、
正月には「裏」の方々が「表」に挨拶に伺うくらいの「上下」があるが、
会員数でいうと「裏」の方が多く、
海外でも勢力をぐいぐい伸ばしているのは「裏」の方だ。

つまり、本家より分家の方が商売上手。
「裏(分家)」の人達は、「表(本家)」のお茶を評する時に、
「”表千家”のお茶はねぇ・・・」という言い方をする。
でも、逆に、「表」の人達が「裏」のお茶を評する時は、
「お裏”さん”のお茶はねぇ・・・」と言う。
・・・そう。
そういうことなのだ。