8/1 スパンの問題

人間は、年間70億トンのCO2を大気中に排出しているらしい。
火山の噴火や植物の腐敗などの自然界からの排出に比べれば
少ない量らしいが、まったく影響のない数字でもないらしい。
ただどれだけ地球が温暖化しても、
この惑星の炭素循環はそのうち正常に戻る。
そのくらいの自己治癒力は星には備わっているらしい。
前回、地球がちょっと暖かくなって、
ヒトが生きやすい正常な炭素循環値に戻すのにかかった時間は
たったの6万年だ。

「万物は流転している」し、「行雲流水」なのだから、
物事は変化し、また同じような状態に戻る。
しかし、そのスパンの長短によって
それが問題かどうかが決まる。
世の中の問題は結構、このスパンの長さが決めていたりする。

現在60代の人にとって「アンドロイドが暴走する危険性」は
「無い」に等しいが、
何世代も同じ土を使って作陶している窯元のじいさんにとって、
孫の代が使う土が無くなりつつあることは、大きな問題だ

学生の頃、テレビか何かで「地球が泣いている」と聞く度に、
「泣くのは人間であって、地球じゃない」と思っていた。
たった6万年で炭素循環を戻せる地球は別に泣かない。
ただ、その6万年の間に、色々な動植物は泣くだろう。
ただ、動植物は、それがヒトのせいなのか、
火山がいつもより爆発しただけなのかは気づかないだろう。
気づかないやつには、どうしようもない。
どうにかしなきゃいけないのは、気づいたやつだけだ。