8/16 寝ちゃダメだ寝ちゃダメだ

「眠ぃ」
寝ちゃダメだ。寝ちゃダメだ。
眠い眠いと目をこするが、眠気が飛んでいかない。
顔を洗っても、音楽を聞いてもどうにもならない。
以前、まじかる☆タルるートくんという魔法マンガに
眠気を取る魔法グッズ(?)があった。
菜箸くらいの尖った棒を耳に突っ込んで引っこ抜くと、
頭の中の眠気が棒の先端にくっついて、
わたがしみたいになって出てくる。
眠気が抜けて、それはそれはもう頭がスッキリする。
あれ。あれが、欲しい。

あの道具のいいところは、
自分の眠気のわたがしを人に投げつけると、
眠気が移るってところだ。
ぶつけられた人は、その場で眠りこけてしまう。
ああ、僕の眠気を誰かにぶつけたい。

寝ちゃダメだ。寝ちゃダメだ。
このまま寝てしまうと、錦織が負けてしまう。
96年ぶりのメダルが夢となってしまう。
ファンは、自分の応援が力になると信じてこそファンだ。
寝ると、錦織が負けてしまうかもしれない。

オリンピックはいつものツアーとは違い、
マイケル・チャンコーチがいつも座っているところに、
日本代表のコーチ(?)達が応援している。
世界を転戦しているチーム錦織の一員じゃないこの人達も、
日本テニスを底上げしたいと願い、
日本の至宝の活躍を、誰よりも応援しているのだろう。
そうだ。応援は、この人達に任せよう。
この応援があれば、ナダルにも勝ちそうだ。
おやすみなさい。

翌日、ちゃんと錦織圭は日の丸を持って笑っていた。
よかった。
負けてたら、寝てしまった自分を強く責めるところだった。
よかった。
おめでとう、錦織選手。
ありがとう、応援してくれたコーチの人達。