8/18 世界の恐怖症

ジョニー・デップはピエロ恐怖症だという。
コルロフォビア。
ピエロは街なかにもテレビにもふいに現れるだろうに、
それが怖いなんて、心中お察しする。
それにしても、ピエロ恐怖症なんて、
そんなピンポイントな病名もおかしな話だ。
ピエロ恐怖症があるなら、
博多人形恐怖症も、こけし恐怖症もあってよさそうだが。
それともピエロには、
人間の根源の恐怖に訴えるほどの恐怖があるんだろうか。
ジョニーは、この恐怖症を克服するために、
家にピエロの人形を置いているという。
ピエロ恐怖症、克服できたら、いいね。

世の中には、ピエロ恐怖症の他にも、
先端恐怖症、鏡恐怖症、月恐怖症、なんて恐怖症もある。
それらを恐れる人が何人かちまたに現れたら、
それに「〇〇恐怖症」と、名前がつく。
名前が付けば、安心できる。
専門家は話を理解してくれるし、恐怖を誰かとシェアすることができる。
本当の恐怖は、名前もつかない、誰も同意してくれない恐怖だ。
世界で、ただ自分だけが感じる恐怖。
誰にも理解されず、「自分だけ」「ひとりぽっち」という恐怖。
それが「孤独」という恐怖。
世界中の人間は「孤独恐怖症」を抱えているけれど、
この恐怖症を克服するためには、ジョニーと同じように、
いつも、家に孤独を置いておくしか、治す方法はない。