8/23 ルビをふるもの

児童文学を読んでいて不思議なことは、
漢字表記する言葉としない言葉の線引きだ。
ある本には、
「病魔」「小銃」「賛嘆」
という言葉がルビ付きで載っているのに、
彼女は「かの女」と書かれ、
相手は「あい手」と表記される。
ルビ付きで「病魔」が理解できる子は、
ルビ付きの「彼女」が理解できるだろう。

ある本は、
ルビ付きで「地峡」「黄熱病」「満艦飾」と書いてあるのに、
公僕を「公ぼく」、何枚を「なん枚」と表記する。
逆に馬鹿にしてるのかなと思ってしまう。

対象年齢の子どもが習っていない漢字にルビを振るのなら
全部を漢字にしてルビを振ってほしい。
「かの女」を目にする度に、「かのおんな」と読んでしまう。
「かのおんなは、お父さまに相談することにしました」
彼女がお父さまに相談するのは、いい相談だろうが、
かのおんながお父さまに相談することは、
すごく悪いことのような気がする。
かのおんなのせいで、物語がちょっとずつ、ぶれる。