8/4 一貫性ある人

「人間が地球を汚染している」と小学校の授業で聞いて、
自分ちに流れる洗剤も川を汚しているのかと
じっと排水口を見つめていた多感な時期があった。
無駄に資源を使うことにも敏感になっていたあの頃、
「歯磨きしている間は必ず水を出しっぱなしにする」と
テレビで飄々と言っている人がいた。所さん(所ジョージ)だ。
理由は「だって、流さないと歯磨きしている気分になんないじゃん」
ということだった。

中学生の頃、イチローが大活躍していた。
サッカーの中田も海外に出て、伊達公子も一線で活躍していた。
スポーツ選手ってのは、すごいもんだなあ。
そう思っていたら、スポーツ選手をまったくもって
賞賛していない人がいた。所さんだった。
理由は「毎日やってりゃ、うまくなるのは当たり前じゃん」
ということだった。

去年か今年か、女性芸能人が不倫をした。
日本全土でその人を叩いていた時、
「 謝る必要があったかどうかもわからない」
と言っている人がいた。そう、あの人だった。
理由は「高校生が煙草吸うのも、堂々と吸ったら怒られるけど
トイレで吸ったらかわいいじゃん」ということだった。
擁護したことと未成年の喫煙を例に出したことで、
所さんも叩かれていたが、ようやく僕は所さんの言ってることを
理解できるようになっていた。

マスコミは所さんを「時代錯誤もいいとこだ」と叩いていたが、
いつも政治家の発言に「一貫性がない!」
と叩くのもマスコミだ。
所さんは前からずっと同じようなことを言っている。
ずっと一貫性のあることを言っているのは、所さんで、
時の流れとともに考え方を変えているのは、僕とマスコミだ。
一貫性のある人は、いつだって信用がおける。
変節して、前言撤回して、裏切ることがない。
所さんの発言が、時代にそぐわないとしても、
一貫している人の言葉は、傾聴に値する。
時代によってコロコロ変わる日本の世間を測れるのは、
変わらないものだけなのだから・・・。