9/10 あんな時代もあったねと

過ぎ去った過去は夢の様なもので、
懸命に打ち込んでいたことも、
必死になっていた恋愛も、
時が経てば、「そういえばそんな時代もあったね」と
心のなかの中島みゆきは、歌ってくれる。

そういう経験は大人なら誰でもすることだが、
社会として同じことをしていることは、
皆、あまり理解していないのかなと思う。
今の社会は10年前とは違うし、20年前とも違うが、
20年前に人がどう感じて生きていたか、
今と何が違ったのかをあまり僕らは覚えていない。

10年前まで当たり前にあった飲酒運転を
20年前なら誰も気にも止めなかった飲酒運転を
今じゃ、誰もが悪いことだと思っている。
普通に飲酒運転しようものなら、
周りの人から異常者を見るような目で見られる。
20年前に感じていた、
「飲酒運転なんてララララララ~ラ」という感覚を
今の人はすっかり忘れてしまっているようだ。
そんなもん覚えててどうすると言われるかもしれないし
僕も思うが、
それを忘れてしまうということは、
今の「飲酒運転はよくない」という感覚も
いつかは忘れてしまうということだ。

時代によって、感じることはすぐに変わる。
生徒のために殴るのが当たり前だった時代も、
生徒のためには殴らないのが当たり前の時代になる。
そして、その当たり前もそのうち変わる。

本当に飲酒運転をなくそうとしたら、
20年前の「飲酒運転なんてララララララ~ラ」の感覚と
「飲酒運転するなんて、この異常者め」という感覚、
両方を覚えておく必要があると思う。