9/2 ツッパリの継承

この夏は各地で祭りが開かれていた。
東京でも祭りやら花火大会やら色々開かれてが、
高円寺は先週末、阿波おどりで賑わっていた。
「東京高円寺阿波おどり」。
日本三大阿波おどりの一つだ。
三大と言っても、徳島阿波おどりは本場なので別格にすると、
南越谷阿波おどり、神奈川大和阿波おどりと合わせて
関東三大阿波おどりとも言われている。
つまりは、中々大きなお祭りなのだ。
今年は60回目の節目。
阿波おどりもヨサコイも最近日本中に広がったなと
感じていたが、60年前には既に東京に来ていたようだ。

阿波おどりは踊りのグループを「連」と呼び、
踊りの達者な有名連や、企業で集まった企業連、
学生達の学生連など、見ていてもバラエティに富んでいる。
衣装や髪型、楽器編成も様々で見応えがあったのだが、
中でも一番目を引いたのは、
短いパーマをあてて、ほっそい眉毛の人達が踊る連だ。
つまりは、「ヤンキー多い」連。

なんだかんだ祭りはヤンキーというか元ヤンというか、
不良というかツッパリに似合うところがある。
そう、ツッパリだ。
祭りの様式美は突っ張ってる人間が継承してきた部分があるので
突っ張ってる人の踊りには、やはり雰囲気がある。
普段の常識や価値観を一旦横においておくのが
「ハレ」の日である祭りの意味でもあるので、
普段、鼻つまみ者として扱われているツッパリが
祭りの中心にくることで、
たまに台風が海の中の栄養をいい塩梅に混ぜっ返すように、
祭りが世の中の規律をちょうどよく混ぜっ返してくれる。

そういう意味でツッパリは祭りに欠かせないのだが、
ツッパリなんて言葉がとうに死語になって、
ヤンキーがマイルド化したと言われる現在、
各地の祭りは大丈夫だろうかと心配していたが、
高円寺の阿波おどりを見て、少しほっとした。
まだちゃんと、ツッパリの様式美は継承されている。
いい踊り、踊ってる。
東京・高円寺でこれだ。
地方では、心配してる人なんかいないのかもしれない。
そんな事心配するのは、東京にいる非ツッパリだけなんだろう。