9/6 ヒトは考える葦

ライオンの肉はものすごく不味いという。
ライオンは捕食する側なので、
肉が美味しかろうと不味かろうと問題ない。
どちらかというとシマウマの方が、
自分の肉の味に気をつけたほうがいい気がする。
シマウマは美味いから、食べられる。
昆虫界には、毒を持つ虫も、食べたものを死に追い込む虫もいる。
シマウマも、自分の肉の味を悪くすることで食べられない
という進化もあったろうに、
ライオンを発見してトップスピードで逃げるまでの
初速タイム短縮に命を賭けてきた。

ヒトも同じように、食べられることを想定して生きていない。
「考える葦」のくせに、食物連鎖のトップにいるために、
自分の肉の質についてちゃんと考えてきていない。
考えることができるが、食べられる心配のないヒトと
食べられる心配があるが、考えることのできない動物。
この世に、自分の肉の質についてきちんと考えている生き物は
どこにもいないのかもしれない。