9/9 ビッグブラザー

iphone7の詳細が発表された。
イヤホンジャックがなくなるらしい。
なるほど。なるほど。なるほどねですねえ・・。
あまりIT機器には興味が無い僕は、
その辺にあるものを使うだけでしかない。

アップルが初めてiMacをリリースした際、
全米で一番単価が高いと言われるアメフトの大会「スーパーボウル」の合間に、
アップルは、後に語り草になる伝説のCMを放送した。

ジョージ・オーウェルの「1984」を模したもので、
独裁者・ビッグブラザー(つまりIBM)に
唯々諾々と従うしかない民衆が見つめるビジョンに向かって
白いタンクトップの女性が斧を投げつける。
つまりは、IBMが牛耳っている今の市場を
ぶっ壊してやるというアップルの強いメッセージ。

それが「歴史的なCMだったんだよ」と教えられたので、
1984年から遅れること、20年。
ようやく歴史においついた僕は、見て、首を傾げた。
だったら、皆、これ、やればいいじゃん。
自分達は改革者なんだ、変革者なんだと
市場の”ジャイアンツ”を悪に見立てて、
槍を投げつければいい。

でも「皆」は、それをしなかった。
そんな、世の中を変えるような自信もないのだろうし、
もしあっても、本当に変えなければ誰も語り継ぐことはない。
そう。つまり、あのCMは、事後評価なのだ。
CM(だけ)が歴史的だったわけでなく、
iMacが、iPodが、iphoneが歴史的だったために、
皆がCMを振り返ってみただけ。
振り返って
「あいつら、言うだけのことはあるなあ」と思っただけなのだろう。

5,6年前に、doubleTwistというIT会社が、
アップルの歴史的作品を模して、CMを作った。
独裁者(スティーブ・ジョブズにしか見えない)に
唯々諾々と従うしかない民衆が見つめるビジョンに向かって、
アニメの女性が斧を投げつける。
つまりは、アップルが牛耳っている今の市場を
ぶっ壊してやるという強いメッセージ。

でも、今、僕らはdoubleTwistの製品を使っていない。
そのCMのことも語り継がれていない。
そもそもdobleTwistが何の会社なのか、僕もしらない。

CMは「意気込み」だ。
「商品」ではない。
「意気込み」だけで何かが変わるわけではない。

でも、そろそろIT業界に新しい変革者に出てきて欲しいなと思う。
IT機器に関して僕は、
何も考えることなくビッグブラザーに唯々諾々と従うだけの力なき民衆だが、
10年近く使っていると、「飽きる」能力くらいはついてくるようだ。