2/8 やるせない気持ち

生きていると、悔しい日ってのがある。
仕事で結果がでなくて人間関係でもうまくいかなくて、
どうにもやるせない気持ち。
駐車場で車に乗り込もうとする前に、
だめを押すように彼女から愚痴の電話、からの喧嘩。
僕はどうしようもない悔しさ、やるせない怒りから、
ポケットの中の車のキーをアスファルトに叩きつけた。
「ちきしょー!!」
すると、溜まってたものが抜けたようで、少し落ち着いた。
深く深呼吸をして、髪をくしゃくしゃっとかきあげ、
家に帰って熱いお風呂に入ろうと一呼吸ついて、
車に乗り込もうとした。
「あれ・・・」
「あれ・・・」
車のキーの先がひどく曲がっていて、ドアのキーが刺せない。
僕の古く安い車は、ボタン一つでドアが開くような
スマートなキーなんかじゃない。
こみ上げる悔しさ。
「ちきしょー!!」
僕は、どうしようもない悔しさ、やるせない怒りを、
駐車場のアスファルトに叩きつけた。
ただ、今度は気持ちだけにしておいた。

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