5/1 応援団の意味

全仏オープンが近い。
錦織圭は今日現在、世界ランク6位。立派な数字だ。
競技人口世界4位のテニスでこの数字は、
文句のつけようがない。

今回残念なことになってしまった
バドミントンの桃田賢斗は世界ランク2位と、
錦織圭に負けずとも劣らない成績だった。
競技人口はテニスと違えど、世界で2位は
素晴らしい成績だ。
じゃあなぜ、日本人の多くは、
事件でカメラを向けられるまで、
彼が世界2位の選手だと知らなかったのだろう。
なぜメディアは、錦織圭のような世界トッププレイヤー
だと報道しなかったのだろう。
そこには色々な理由があるだろうが、
一番大きな理由は、そこに、松岡修造がいなかったからだ。
テニスには松岡修造がいて、
バドミントンには松岡修造がいなかった。

錦織圭の成績は文句無しに素晴らしいが、
もし日出る国の太陽神、松岡修造がいなかったら、
こんなにWOWWOWの加入者は増えなかったはずだ。
修造が、「ケイが!」「ケイが!」
ということで、テニスに興味のない人の視線も
ケイに向けられるようになった。
松岡修造は、応援団がいかに大切か教えてくれる。

学生の時は、応援団がわからず、
試合中ずっと校旗を掲げてるだけの応援団員を見ては、
首をかしげていた。
ポンポンをもって踊っているチアリーダー達がいても、
怪訝な顔で見つめていた。
だけど、大人になるとだんだんわかってくるのは、
応援してくれる人がいることの大切さだ。
直接的な力になっていなくても、
自分のことに一喜一憂してくれる人がいることは
それだけで大きな力だ。
松岡修造を見ていると、それがよくわかる。

錦織以前、日本のテニス人気を押し上げたスターは、
間違いなく伊達公子だった。
彼女が日本人で初めて世界ランク8位に昇りつめ、
当時世界最高のシュテフィ・グラフを
3時間25分の死闘の末に破ったフェドカップ。
その観客席で、伊達公子にうるせえなあという顔を
されながら、力の限り旗を降っていたのも松岡修造だった。
大きな勝利の陰には大きな応援がある。
もし、バドミントン界に松岡修造がいたら、
こんな悲しいことにはならなかったのかもしれない。

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