進歩

20世紀初頭
ジョージ・オーウェルはフランスの病院がいかにひどい場所かを短編に書いた。
不潔な病院で大した治療も受けられず、看護師にも邪険に扱われる貧乏人は悲しく病院で死を待ち、金持ちは清潔な家で親しい人に看取られて死んでいく。
それから100年。
病院はキレイになり、延命治療も進化し、来たるべき死を待つ老人ホームは快適になった。
人が死を待つ環境としてはこの上なく充実したことは間違いないが、
家で死を迎えることはほぼなくなり
貧乏人であろうと金持ちであろうと
通夜も葬儀も家で行うことはなくなった。
貧乏人と金持ちが同じような死を迎えられる世の中は進歩した証拠かもしれないが
日常から離れた場所でしか死を向かられなくなったのはほんとうに進歩かしらとも思う

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