-
暮らしのマイトパルタ
五山の送り火
京都に五山の送り火というイベントがある。 「大」や「妙」「法」の字に山を焼き、亡魂を送る盂蘭盆会の行事だ。 山の一部を文字型に燃やすのだが、 実際、目にしてみると、たいして驚くようなものではない。 普段、「妙」のそばをよく通るのだが、燃やさ... -
暮らしのマイトパルタ
クラウン
サーカスが好きで 大人になったらクラウンになれるかなと思ってたけど 大人になったら「あなたはジョーカー」だねって クラウンはクラウンでも ダークサイドのクラウンになっていた 生きられなかった人生 よもやプレイするゲームは間違えるまい -
暮らしのマイトパルタ
浮き世
浮ついていない人のことを「地に足がついている」という。 しかし、その足をつけている地がはじめから浮いている可能性がある。 この世は「浮き世」である。 そもそもからして浮いている。 もともと浮いている世の中で浮つかずに生きる。 そもそも底が抜け... -
暮らしのマイトパルタ
天秤
小学生の頃、校長先生が「人の命は地球より重い」とみんなに対して言っていて、「人の命が地球より重いなら、地球には一人しか住めんやん」と思ったのは中学校になってからか、それとも、他の人がどこかに書いたものを記憶していただけだったか。 その頃、... -
暮らしのマイトパルタ
以心伝心
トイレから出ると娘が立っている。 「出たぁ?」 もちろん「出たぁ?」の主語は「うんこ」である。 日本語は主語を曖昧にするというが、 幼児は曖昧ではなく、主語自体を消す。 述語のみの疑問。 そして、その主語の省略で相手に伝わるところにコミュニケ... -
暮らしのマイトパルタ
アンパンマン
やさしさで顔の一部をあげたのに 「こしあんかよ」って「ワレどこ中や」 小さな子ども用のカレーにプリントされているキャラクター。 アンパンマン、仮面ライダー、ポケモン。 中くらいの子ども用ふりかけにプリントされているキャラクター。 プリキュア、... -
暮らしのマイトパルタ
人狼
「人狼」というゲームがある。 村人と人狼に分けられた複数人が、推理と会話を通して、村人に紛れた人狼を探すゲームである。 最近はオンラインでやるらしい。 人狼は村人の中に紛れているため、皆は、人狼をなんとか探し出そうとする。 しかし、その過程... -
暮らしのマイトパルタ
言葉の多義性
言葉でコミュニケーションができる人や言語に長けている人は、自分が思った通りのことを相手に伝えることができるようにも聞こえるが、言葉は感情を伝えるにはどこまでいっても大雑把すぎるものである。 適切な言葉を使ったとしても、その人が感じたことを... -
暮らしのマイトパルタ
オノ・ヨーコ
家の近くに「ビートルズ銭湯」がある。 入り口にジョンとポールのポスターが貼ってあり、銭湯内にはビートルズの曲が常時流れている。 番台の上のポスターのジョン・レノンとオノヨーコは、こっちを向いて、 「All 湯 Need is Love」と言っている。 オノ・... -
暮らしのマイトパルタ
家庭科
テクノロジーで囲まれた生活をしている子どもたちにとって、 「家庭科」の授業は、重要な役割を果たす。 大家族の中で、祖母や母親が知らず識らずのうちに、 料理や裁縫や掃除や洗濯を教えてくれるわけではなくなった時代において、 「家庭科」は生活スキ...