-
暮らしのマイトパルタ
ズルい大人
中山間地の小学校の子どもたちが、階段に座って遊んでいる。 その子らの隣に腰掛けて、何をしてるのかと覗いて見ると、 近くの野っ原から取ってきた花の花びらを1枚ずつ、ちぎっている。 「好き。嫌い。好き。嫌い・・・」 こういう遊びは、子どもの世界... -
暮らしのマイトパルタ
ガウス整数環
ゆずが20週年を迎えたとコンビニの店内放送が言っている。 ゆずは90年代、TKサウンド全盛の頃に、 フォークギターとハーモニカを引っさげてJPOPに登場し、 新しい形のフォークデュオとして人気を博した。 ゆずがヒットした後、「ゆずに続け」と、 ゆずっ... -
暮らしのマイトパルタ
撮られ慣れ
高校で新学期が始まると、新しいクラス全員で、クラス写真を撮る。 今時の高校生たちの写ったクラス写真を見て驚くのは、 生徒たちの写真写りの良さだ。 誰もが「いい顔」で写っている。 みんな、なんていうか、撮られ慣れてるなぁ・・・と思ってしまう... -
暮らしのマイトパルタ
私淑
「私淑」という言葉がある。 著作などを通して、会ったこともない人のことを、師と慕うことをいう。 いい考え方だなと思う。 人が先生になるのは、「生徒」がその人を「先生」だと思うことから始まるわけで、 例え会ったことがなくても、同時代に生きて... -
暮らしのマイトパルタ
今西モデル
フランス文学者・桑原武夫氏の蔵書を、 京都市が無断で捨てたことがニュースになっていた。 遺族が京都市に寄贈した氏の蔵書を、 「図書館の蔵書と重複している」という理由で、廃棄したという。 担当の部長は、減給処分。 担当者がどんな気持ちで捨てたの... -
暮らしのマイトパルタ
「でこすけ」や「でこっぱち」
最近、青っ洟を垂らしている子を見なくなったのと同じように、 「でこっぱち」な子を見なくなった。 前はもっと「でこっぱち」とか「でこすけ」と呼ばれてそうな、 おでこに目が行く子どもがいたように思うけど、 何の変化なんだろう。 近頃の子どもの髪... -
暮らしのマイトパルタ
「たった8年」
「奇跡のりんご」でお馴染み、 りんご農家の木村秋則さんは、 「無農薬」のりんごを作るのに、8年の歳月を要した。 木村さんの奥さんの肌が農薬に拒否反応を示したこともあり、 りんごを「無農薬」で作ることを決意した木村さんだが、 周りからは、狂人... -
暮らしのマイトパルタ
人間に作れるもの
この春から、山陰の小さな街をよく訪れる。 取り立ててこれといったところのない街だけど、 山あいから流れてくる澄んだ川と、 ぼんぼりのように夜空に浮かんでいる月は、 世界中、どこへ出しても恥ずかしくないものだと思う。 地元の人、この二つは、誇... -
暮らしのマイトパルタ
旅に出ればわかる
最近は、旅行先の写真や情報が多分にウェブにあがっているので、 海外旅行でも、迷うことや人に聞くことが少なくなった。 旅先の目的地に着いても、 事前に見た写真との「答え合わせ」で終わってしまい、 大した感動もなく、海外から帰ってくることも多... -
暮らしのマイトパルタ
「思い込み」の種
ほかの人より「人と出会う運」があるんじゃないかと、 自分で思っている。 ずっと読んでいた本の著者と会う機会が巡ってきたり、 話してみたいと思っている人と、たまたまばったり街で会ったり、 いいタイミングで会いたい人に会える。 ある時、コンビニ...