12/21 嘘から出たまこと

「ポケモンGO」はエイプリルフールから始まった、という話がある。
嘘から出たまこと。
Googleは毎年4月1日に、「エイプリルフール企画」を行っているのだが、
2年前の「エイプリルフール企画」が、
Google Mapの至る所にポケモンを出現させるという企画だった。
地図上にピカチュウやゼニガメが現れるという2日間だけのお遊びだったのだが、
これを2日間で終わらせない男がいた。

Ingressという位置情報ゲームをGoole内ベンチャーで作っていた、ジョン・ハンケ。
Google Earthを作り、Google MapをiPhoneに搭載させた男。
ハンケは、位置情報ゲームに有名キャラクターを使おうと画策していたところ、
元部下の日本人が作ったエイプリルフール企画を知って、
すぐに、ポケモン社に連絡を取る。

ハンケは「エイプリルフール企画」前から新しい位置情報ゲームの構想があり、
ポケモン含め、マリオやドンキーコングなどのキャラクター使用を考えていたので、
正確には「嘘から出たまこと」ではないのだが、
4月1日の「うそ」がなければ、こういう展開はなかった。
「うそ」を言う機会があったからこそ、世界的ゲームは生まれたのだ。

Googleには、業務時間の20%は、
業務外の、自分が興味あるプロジェクトに当ててもいいという
「20%ルール」というものがある(あった?)。
しかし最近は、会社自体が巨大化するとともに、
その余裕もなくなったと言われていたが、
「ポケモンGO」は、その余裕から生まれた。
「うそ」や「冗談」から生まれた産物が、世界的にヒットしたのだ。
Googleを筆頭に、テクノロジーは、
今まで不可能だと思っていたことを、どんどん可能にしていく。
以前は「うそ」で終わってしまっていたことも、
「まこと」に変える技術が世の中には、存在している。
「うそ」から「まこと」が出るチャンスは、以前より増えているのだ。
今は、「うそ」のつきがいがある時代なのかもしれない。