7/19 違う「平等」

「ストーン、シザース、ペイパーズ」
じゃんけんは、英語でこう言うと、高校生の頃教わった。
だが、アメリカでじゃんけんをした記憶がない。
多分アメリカ人は、ルールくらいは知っているだろうが、
積極的にしているところを見たことがない。

じゃんけん同様、くじ引きってのも、海外の学校で見たことがない。
席替えのためのくじ引きもない。
そもそも、席、自由だし。

もしかしたら、僕が遭遇していないだけで、
普通に生活の中ではやっているかもしれないから、
ここからは僕の空想だが、
じゃんけんやくじ引きがないのは、それが運任せだからだ。
何かの順番を決める時、
誰がやるのかを決める時、
「じゃんけんで決めるのは平等だ」と日本人が思っているのは、
それが運によるものだからだ。
しかしアメリカ人は、運はつかむものだと思っているので、
じゃんけんより話し合いで決めようとする。
話し合いの末の投票に持って行こうとする。

日本人は席替えの時、好きな子の隣になることを願いながら、
くじ引きの箱の中に手をつっこんでいるが、
アメリカ人は、好きな子には、
直接声をかけるものだと思っているので、
くじで好きな子の隣になって、
同じ班で一緒に掃除したいなどと、受動的に考えてはいない。
恋愛をそんなに受け身なものだと思っていない。

そういえば日本のプロ野球は、
新人選手を獲得するドラフト会議において、
選手の指名が複数球団でかぶった場合、くじ引きをする。
好きな人がかぶった時は、くじ引き。
これが、日本の平等。
それに対して、アメリカのメジャーリーグは、
前年の成績下位チームから、
順に選手を指名、獲得していく。
くじ引きではない。
弱いやつから、好きな人を指名できる。
これが、アメリカの平等。

「平等」は、文化によって考え方が違う。
憲法に同じ文字で「平等」とあっても、考え方は違う。
ただ、日本人は「平等」を、いつも天に任せたがる。