9/30 ねぎりたいEverytime

値切れる人はすごいなあと思う。
値切りたいけど値切れないなあ。
大阪のおばちゃんはすぐに値切るというけど、
おばちゃん達は、定価なんて考えないんだろうか。
なんでも時価だと思っているんだろうか。

チュニジアにいた男が言っていた。
仮に値札が3万円の絨毯があるとしたら、
観光客は店主と値切り交渉をして
2万円くらいまで負けさせて、得意になって買っていくが、
だいたいその絨毯の適性値段は3千円だと。
3千円のものを2万円で買って得意になっている人は滑稽だが、
事実を知らなければ買い物上手のままでいられる。
値切り交渉が残っている現場で、
本当の意味で値切れている人がいるのだろうか。

昔の人は今の人より頻繁に値切っていた。
それは定価という考え方が希薄で、
売り手とコミュニケーションする余地があったからだが、
それだけでなく、昔は売り手の方が圧倒的に強くて、
買い手が抵抗しないかぎり、
価格が高止まりしたからだ(特に、非日用品は)。

しかし時代は変わった。
今は、売り手がお客様第一を掲げてどんどん値段を下げてくる。
どんどんどんどん大手が買い手のことを考えて下げてくれるので、
どんどんどんどん小さな店がつぶれる。
小さな店を守るためには、良いものは高くても買うということを
がんがんがんがん子どもにも教えていかないといけない時代だ。
定価でも買う。
いや、ちゃんと定価で買ってあげる。
それが、小さな店を守ることになる。

そこに値切りの入り込む余地はない。
値切らずとも大手が値段を勝手に下げてくれる時代に、
値切りは分が悪い。
チェーン店の店員とは「値切りュニケーション」ができる関係が築けないし、
個人商店で値切るのは酷だ。
日本で「値切りテラシー」を磨く場所はどんどん減っている。
「コミュ障」があふれると言われるこの国で、
彼らにコミュニケーションを学ばせるためにも、
「値切りュケーション」を推進し、

「値切りテラシー」を磨く場をつくってやらねばならないが、
残念ながら、値切りのフロンティアは今や海外にしか残っていない。
アジアとかアフリカとか、とにかく、遠くだ。
日本の若者よ、いざ、GO WEST。
そしてチュニジアの絨毯を”3千円”で買ってこい。