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暮らしのマイトパルタ
線引き
子どもは物理的な線をよく引く。 ペンでもって、チョークでもって、靴のかかとでもって。 大人になると物理的な線を引くことは少なくなるが、心の中では子ども以上に線を引いている。 不安を軽減させるために。 自分を守るために。 線を引くことで、「こっ... -
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表参道
自分と「流行り」との距離を知るために、東京に赴いた時は、渋谷から表参道から原宿を歩き回ることにしている。 そうすると、自分がいかに「今」とズレているかがわかり、ホッとしたり、ドキッとしたりする。 それでも最近は、コロナのせいなのか、SNSのせ... -
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エゴン・シーレ
久しぶりの「花の都・大東京」。 薄っぺらなボストンバッグ持って、長渕ばりに、北へ北へ向かう。 東京で見ておきたい展示が2つあったので、美術館をハシゴ。 染色家の柚木沙弥郎の特別展を日本民藝館で見て、19世紀末の芸術家エゴン・シーレの回顧展を東... -
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花粉症
「今年は目にくる」。 そう言ったのはツイッターの中の花粉症被害者たちで、今年の花粉症は鼻や喉ではなく目にくるとのこと。 それには、心よりのお悔やみと同意。 こんな花粉症を引き起こしておいて、知らんぷりしてる犯人、「出てこいや!」と思うが、花... -
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マンゴー・アイスクリーム
マンゴー味のアイスクリームを3才の娘が食べていて、僕だってアイスクリーム食べたいのに、この娘は腕で囲うようにして、独り占めして食べているので、「マンゴーも食べたことない人間がマンゴーより先にマンゴー・アイスクリーム食べてからに」と心の中... -
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蜜月2
「蜜月」という言葉を聞いて思い返す、個人的な関係は、福岡の美容師さんとの関係で、通算でどのくらい通ったか忘れたが、福岡に住んでいない時でさえその人の元に通い続けていたので、美容師としゃべることが億劫な自分としては、珍しいくらい、大層な、... -
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蜜月
「哲学」や「科学」など、明治になって西洋語の訳語として日本に定着した言葉は多いけど、西洋語からの訳語と知って最も驚いた言葉の一つが「蜜月」。 「蜜月」なんて、表現が日本的というか、「蜜」も「月」も、遠い昔に中国から入ってきた言葉に聞こえる... -
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ボール
ボールっていいよね。丸いしね。 その昔、おもちゃというのは、その辺に転がっているものや大人が使っていたものを、子どもがおもちゃとして改変して使ってただけだった。 つまり、おもちゃは最初からおもちゃだったわけではなく、「おもちゃにする」「お... -
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真正面
山道をくねくね登ったところにある嫁の実家の玄関の前に立つと、表札が掲げてあったが、その表札が玄関の「正面」というか「真ん中」に掲げてあることに新鮮な感慨を抱く。 現在新しく建てられた家のほとんどは、表札が玄関(ドア)の横だったり、門の横に... -
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むきだし
「裸子植物は胚珠が子房に包まれておらず、胚珠がむきだしになっている」 という表現は、中学生心に訴えるなにかがある。 それは、「裸子植物」の「裸」にビビッとくるからだろうか、それとも「むきだし」の方だろうか。 被子植物の胚珠が子房に包まれてい...